萩焼作家
山根清玩先生
今年、還暦です
萩市内の有名ホテルに張られた
伝統工芸品全国大会のポスターに
掲載された
先生の井戸茶碗
山根清玩
武術の道より陶芸活動に入る。空手道場の師範として30年のキャリアを持つ。
特別の田圃から取れる藁灰釉を使用した青萩が特に有名。
昭和27年 萩に生まれる
昭和45年 山口県立萩高等学校卒
昭和47年 少林寺拳法流、極真会館流、
新国際空手道連盟「芦原会館」流にて武術 の道を志す
昭和49年 道場闘魂塾を開く
(以来空手道場の師範として今日に至る)
昭和62年 物事の摂理を陶芸の世界に求める
ろくろを独学で学ぶ
一年掛け独力で築窯
独自に釉薬および粘土の研究を始める
平成 2年 吉田萩苑直門の勧めにより、
第3回萩焼祭出展、好評を博す
(以後13回出展)
バブル景気の煽りで包装材料総合商社を退社
萩焼窯元光彩庵設立
平成4年 青萩の研究を始める
平成10年 ギャラリー「吟風庵」(玖珂町)にて個展
平成13年 ギャラリー「やまほうし」(萩市)にて新世紀展
平成14年 清玩ブルー完成する
平成15年ギャラリー「ラ・セーヌ」にて「土と銅」山根清玩・遊洋子展
新都画廊(兵庫県芦屋市)にて
山根清玩作陶展
2004年 萩陶芸家協会展出展(山口県立美術館)
図録掲載井戸茶碗(個人蔵・岡山県 評価額12万)
「おのずから兵法の道にあうこと、我五十のころなり、、、
以来尋ねるべき道なくして、光陰を送る兵法の剰に任せて
諸芸諸能の道となせば、万事おいて我に師匠無し」
還暦を過ぎて、作品自体がより昇華している様な
印象の物が多く個展に出るようになって来ました。
自分のコレクションにも多いのですが、箱書きに
『茶碗」という文字が入っていない物が増えるようになっていて、
これは、
特別の意味が込められていると見ていただいて、よろしいかと思います。
先生とのお話の中でも
茶聖と呼ばれた千利休にしても、
「茶」
という言葉を使うときには
大きな精神性を伴う使い方をしていたとお聞きしています。
みだりやたらに、軽々しく使うことが
出来ないように感じたようで、
それなりのレベルの方を対象にした
作品を出すときには
わざとこの字を使わないように意識してるような
印象です。
隠崎隆一先生作品も
『盌』
と書かれているだけ、
茶という言葉が入っていません。
ただし、一般の方は
茶碗と書かないとわからないので、
そのような方を対象とした物には
茶碗とはっきりと書いるとのことでした。
今後、「茶盌」『茶碗」
と文字が入ってるか入っていないかで、
作品のレベルが識別出来るように思っています。
参考になれば幸いです
清玩
落款の変遷
特別選別品
瓢箪の印
鬼萩茶碗等の特別作品
海外特別個展版
ぐい呑みなど
の選別品
特選化粧箱用
茶人による選別作品
2011年度より
個展用落款
縦書きの物は
通常作品
ご注意を
オリジナル
鬼萩茶碗専用
*休雪白の作品を含む
全ての鬼萩特別選別作品
特別な支度をしたとき
箱、風呂敷、真田紐に
押される特注であることを
示す落款
2011年度窯出
の
特別選別専用花押印
《辛卯》印
この印の作品はごく少数
清玩ブルー保証印
《藍紺系》
清玩ブルー保証印
《オリジナル系》
鬼萩保証印
*基準になっしている事を示す
上記以外
通販用
土産物屋
デパート・百貨店
陶器店
ルート品用の落款
個展用特性支度の箱
簡易支度である真田紐を用いないタイプ
超特別作品用
曲線形黒柿摘
《超特選》
最上位
専門職人による
支度
リパースの極上真田紐支度
遠州箱を模した
黒柿縁取
特別箱
銀地真田袋紐
《平紐ではない》
個展用ケンド化粧箱
《平紐の作品より上位》
個展用引戸箱
黒柿摘
《平紐の作品より上位》
鬼萩茶碗の
通販用箱書
有名デパート等のカタログに掲載されています
寿雪白萩釉
選別品をのぞいたあと、
一般のルートに出しているもの
鬼萩割高台と銘打っおります
300個単位で納めています
一碗3.5万円程度です
みかけましたら
どうぞよろしくお願いいたします
テーブルウエアー
(皿、壺、珈琲カップ、ビアマグ、花瓶など)
食器等
作品のレベル判断していただければ
いい作品に巡り会えるかもしれません。
茶碗の碗の字
(一般向け)
山根清玩作
茶陶としての
茶碗についての
最近ネット上でよく見かける
作品の中には
茶陶としての
本来の品格に欠けるものや、
玄人の目から見れば
具合のあまり良くないものもあり
いろいろなレベルの作品が
共箱付き存在しています。
ネット等で角印のお茶碗を購入して
送られてきた茶碗を手に取ってみて
がっかりしたという話を
お弟子さんから
耳にする事がありました
茶陶というものは
茶人の指導の下
それなりの細かい約束事を
遵守した上で
傑作といわれる作品が
生まれるわけで
それなりの目利きと茶の道における
十分な経験がどうしても
ものをいいます。
歴史をみても
12代坂倉新兵衛は
これまで師事してきた
萩の茶人を見限り
表千家に一から弟子入りした
ことによって
近代の萩焼の評価が生まれる
原動力を作っています。
ちゃんとした茶道という土壌に
はぐくまれた経験のない
場合
見よう見まねの作陶で
400年の
伝統と技を
越えることが
できるのかどうか
疑問の残るところです。
どんなに一流と言われている
作家さんの作品の中にも
具合のいいもの
悪いもの、
傑作もあり、
駄作もあり、
それを市場に出すか出さないかで
評価が大きく変化します。
市場に出てくる作品の
選択肢の幅が
広ければ広いほど
選別する人の目が
問われるという
厳しい現実を生みます。
共箱付きで一般に
出回る前から
清玩作品を
取り扱ってきた
当方といたしましては
どこよりも
納得のいく
作品をお届けすることを
心がけております。
山根作品のように
ある意味自由で、無差別に
市場にでてしまっている場合、
それなりに信用のあるところで
お求めになった方がいい作品を
確実に入手できると思います。
購入されるとき
(特別作)本品は茶碗の「碗」の字が
「土」へんに「完」の
字体になっているものは
選別作品
割高台の鬼萩の場合、
「鬼萩」あるいは「清玩鬼萩」の印が
箱のどこかに押されているものは
多数ある中から
目利きによって厳選された
お墨付き作品
真田紐
平面紐の場合
青地に黄色の縁取り
の平面紐ではなく
袋紐になっているものは
選別作品
以下は平面紐
○
×
×
大手デパート
通販用
御布の色
○
ブルーの布が使われいる
(ウコン〔黄色〕ではない)
2011年より以前の作で、平紐付きの作品
現在は、
2011年度より
ウコンを使用
落款を注意してみて下さい
箱の形状が平紐箱ではない
初代 清玩
となっている場合
特別作品
「茶碗」とは記載されておらず
「鬼萩」とだけ記載
「銘」が
蓋裏に
自筆で入れられている
ヤフオクなどのネットオークション
で登場する作品は
質とランクに
かなりの幅があり、
陶器市の時の
投げ売りB級作品まで
ネットでは
一級品のように
出ていたりするのが
現状です
ヤフオクで
出てくる作品だけしか知らない場合、
出品されている
限られた数
の中での
見比べということになりますので、
実際、
並以下の作品も
陶器市の折りには
破格に近い値段で
投げ売りしてしまい、
そのような作品が多量に
出品されている時などもありますので、
いいものとわるいものを
見分けるのは
余り作品を見ていない方には
困難であるという
難点があります。
特に、茶道具としての茶陶を購入する際、
じっくり慎重にえらばないと
手元に送られてきたとき
ビックリしてしまうこともあるのでは
ないかと思います。
僭越ながら、茶を嗜むものとして、
アドバイスとまで行きませんが
山根作品に関する知識、
見分け方に関しまして
参考にしていただけましたら幸いです
「清玩ブルー」の名付け親より。
風呂敷について
イタリア個展をきっかけに
海外から個展の依頼が多く、
その際、箱の
日本的な紐の結び方が
よくわからないという
声が上がるようになりました。
本来、大事なお道具は
風呂敷にくるむ形で
支度を整えるようになっています。
道具に対する扱いは特別で、
道具の上をまたいだだけでも
無礼者!といっわれて
斬り殺される事さえありました。
ご存じの通り、戦国武将
真田幸村が考案した
真田紐が登場するまでは、
紐なしの箱を風呂敷に包む形での支度が
本来の形でした
ですので、海外個展をきっかけに
風呂敷を付けた支度がされるようになり、
その風呂敷のランクを見ていただければ
作品の善し悪しがわかるような形で
一部の作品は支度がされています
もちろん、朽ちていくもののあわれという
事も加味して
箱を選んでいるようなところもあり、
箱全体の保護という観点から
風呂敷でくるんだ箱を
さらに
桐箱中に納めるという
独特の仕方で、
自分の認めた
最高ランクの物は
支度行うことで
ほんの一部ですが、
他と区別しているようです。
ですので、
実際あった話ですが、アメリカ個展の際
紐ザンの箱作品を
展示していたところ
清玩ファンだという男性が現れ
この箱は偽物だと
イチャモンを付けてくる
というトラブルがありました
それだけ、紐なしの風呂敷付の箱の方が
知られるようになっています
箱全体をくるむ
風呂敷の方が
保存という観点からしても
紐よりは効果的で
作家の風呂敷がついている
というのは
特別なことであると思っていただいて
間違いないと思います
はじめから風呂敷が付いている作品など
ほとんど見かけることはありませんので。
参考になれば幸いです
伝統に基づいた清玩タイプ(緑錆萩)の
オリジナルのお茶碗を
ご覧になる方はこちらへ
このサイトはコレクターが私的に購入したコレクションを展示して居ます。販売サイトではございません。
番号 |
写真 |
作品名(Title) |
作品情報(Size) |
001 |
|
青萩半筒茶碗 |
個人蔵 |
☆
|
|
井戸蕪絵茶碗 |
|
002 |
|
萩三彩
筒形
茶碗 |
|
003 |
|
鬼萩茶碗
|
|
004 |
|
青萩
藍彩刷毛目
茶碗 |
個人蔵 |
005 |
|
耀変
三彩
茶碗 |
|
006 |
|
井戸茶碗 |
|
007 |
|
青萩
鬼萩手
茶碗 |
|
008 |
|
萩御本手平茶碗 |
|
009 |
|
|
|
010 |
|
|
|
011 |
|
|
|
012 |
|
|
|
013 |
|
|
|
014 |
|
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015 |
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016 |
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018 |
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